おはようございます。
武蔵新田こみや接骨院の本橋です。
四十肩・五十肩で当院に受診される患者さまによく
「四十肩・五十肩は動かしたほうがいいって知り合いが言ってたけど本当ですか?」
と質問を受けます。
インターネットで調べてみても、「四十肩・五十肩は動かせ」と書いていたり「四十肩・五十肩は安静に」と書いていたり。。。。
「いったい、どっちが正しいの?」
と混乱してしまいます。
そこで今回は、四十肩・五十肩について書かせていただきたいと思います。
この記事をお読みになることで、ご自分、もしくは大切なご家族やご友人が四十肩・五十肩に苦しんでいるときに、正しい対処法を選択することができるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。
四十肩・五十肩っていったいなに?
一般的に、年齢が40代〜60代で発症することが多いため、四十肩・五十肩と呼ばれていますが、本来は「肩関節周囲炎」と言います。
肩の関節にある靱帯や腱というものが加齢や使いすぎによって炎症を起こしてしまうことが肩関節周囲炎、すなわち、四十肩・五十肩と言われています。
はっきりとした原因はまだわかっていませんが、人間の肩というのは色々な方向に動かすことができる自由度の高い関節のため、筋肉や靱帯、関節包という関節を包んでいるものなどが複雑な構造をしており、肩を動かすということはそれらが協調しあわないといけないのですが、その協調性がなくなってしまった結果起こるのではないかとも言われています。
では、なぜ協調性がなくなるのかというと、根本にあるのは体のゆがみである可能性がとても高いと思われます。
四十肩・五十肩の症状
四十肩・五十肩の症状は主に以下のようなものです。
✓ケガをしたなどのきっかけもないのに肩に痛みが出たり、動く範囲が狭くなった
✓動かさなくても(安静にしていても)、ズキズキするような痛みがある
✓夜寝ていると、夜中に痛みで目が覚める
✓症状が出始めてから1週間以上経つのによくならない
✓肩だけでなく上腕(二の腕)あたりまで痛む
✓手を背中に回すことができなくなった
✓髪をくくる、頭を洗うという動作ができない、もしくはやりにくい
これらの症状すべて、ではなく、当てはまる数が多いほど四十肩・五十肩である可能性が高くなります。
四十肩・五十肩の正しい対処法
実は、「四十肩・五十肩は動かせ」「四十肩・五十肩は安静に」の2つは、両方とも正解であり、両方とも不正解であるというのが事実なのです。
どういうことかというと、四十肩・五十肩には炎症を起こしている時期(炎症期)と、炎症はなくなり、その炎症によって肩の関節にある靱帯や腱などがかたくなってしまっている時期(拘縮期)とがあるのです。
例えば、炎症期なら安静が第一となります。
この時期に安静にして痛みがひいた人は、「四十肩・五十肩は安静に」と言いますし、炎症はなくなり肩の関節にある靱帯や腱などがかたくなってしまった人の場合は「四十肩・五十肩は動かせ」と言うわけなのです。
ですので、まずは自身がどの時期にあるかを判断する必要があります。
炎症期の症状と対処法
安静にしているのにズキズキ痛む、夜に寝ていると痛みで目が覚めるという症状がある場合は炎症期です。
炎症期の四十肩・五十肩の場合は、安静第一となります。
アームホルダーや三角巾で吊る事が大切になります。
「そんな、骨折でもないのに大げさな」と思われるかもしれませんが、腕を吊ると炎症期が本当に早くよくなります。
それくらい、安静はとても大切になります。
拘縮期の症状と対処法
炎症期のような症状はないけれど、肩が動きにくい、動く範囲がせまくなったという場合は拘縮期となります。
この時期になると、ストレッチをしたり軽く動かしたりしていくことが大切になります。
対処法は肩を回すや少し手をあげて動かすなどになります。
痛いのをあまり我慢してやり続けてしまうとまた炎症を起こす恐れがありますので、無理のない範囲で行うようにしてください。
まとめ
さて、今回は四十肩・五十肩について書かせていただきました。
しかしながら、四十肩・五十肩に関しては1日でも早く専門的な治療を受けることが最良の解決策かと思います。
しかしながら治療院の中でも、四十肩・五十肩になっている患部をガンガンマッサージしたり、無理矢理動かしたりするところも存在してしまいます。
問診のときにしっかり症状や今までの経緯を聞いてくれているか、そして、あなたの症状が炎症期、拘縮期どちらの時期か、それに対してどう治療していくかの説明を受けることができない場合は、危険な治療院かもしれませんので、しっかりとお話を聞いてもらえる治療院をお探しいただければ幸いです。
当院にも四十肩・五十肩でお困りの方はたくさん受診されています。
「どこにいっていいかわからない」という場合は1度当院にご相談くださいませ。
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